自分の目指すべき体重が分からない。ベスト体重はどうやって知ればいい?
体重を増やそうとしたり、ダイエットに取り組むとき悩むのが「目標の体重」。
何kgを目安にすればいいのか分からないまま取り組んでも挫折してしまいます。
でも『ベスト体重』って答えがなくて、人によるんです。
私もそうですが、「○○kgを超えると体調が悪くなる」「○○kgより減るとフラフラする」みたいな人はザラにいます。
この記事ではその点について説明し、太りたい人がまず目指すべき体重について解説します。
ベスト体重の計算方法はない
結論から話すと、ベスト体重を計算する方法はありません。
『ベスト体重=適正体重』と思っている人は多いでしょうが、それは違います。
理由は、適正体重の指標になるBMIが体脂肪量を無視している数値だから。
適正体重は次の式で計算できます。
適正体重=(身長m×身長m)×22
この「22」というのがBMIの数値で、BMI=22になるときがもっとも適正な体重であるとされています。
でも体重を増やそうとするときに、適正体重の数字なんて気にしたらダメなんです。
体脂肪を無視して適正体重=ベスト体重と決めてしまうと、ラグビー選手やボディビルダーみたいな筋肉モリモリの人はみんな肥満扱いになってしまいます。
マッチョで適正体重を大きくオーバーしていても彼らは健康ですし、逆に痩せ型でも元気よく毎日楽しく過ごしている人だってたくさんいます。
それがその人にとってのベスト体重だからです。
つまり、あなたがもっとも簡単にベスト体重を知る方法は、「自分自身の体調がよくて、身軽に動けて、今の自分は健康だ!と思える体重を知ること」だと言えます。
体調が悪くなると本末転倒なので、体調の変化には気をつけながらデブエットするようにしましょう。
適正体重とベスト体重、それぞれの一般的な定義
適正体重とベスト体重の定義について解説します。
Googleで調べたら違いはありませんでした。
適正体重の定義(計算方法)
デブエットを始める人にとって最初の目標になるかもしれない『適正体重』。
Wikipediaでは『標準体重』で書かれていました。
標準体重とは、ヒトが肥満でもやせでもなく、一定期間内の死亡率や罹患率が有意に低いなど、最も健康的に生活ができると統計的に認定された理想的な体重のことであり、年齢・身長・体脂肪率といった要素の全部、あるいは一部から求めるものである。用途によっていくつかの方法がある。理想体重とも言う。
出典:標準体重 – Wikipedia
要約すると標準体重とは、「統計的に見てヒトが一番健康でいられる体重」ということですね。
日本肥満学会は標準体重が「BMI=22」と定めていて、『標準体重=(身長m×身長m)×22』で計算できます。
つまり適正体重(標準体重)を目標にするのであれば、『BMI=22』を目安にすればOK。
たとえば身長が170cmなら、適正体重は『(1.7×1.7)×22=63.58kg』 となります。
ベスト体重の定義
では『ベスト体重』の定義は何なのか。ググってみると同じものが出てきました。
検索ワードを少し変えても同じです。
GoogleのAIはユーザーの検索意図をくみ取って検索結果を表示するので、「身長に対しての適正体重を知りたい」と考えたのでしょう。
つまり『ベスト体重』の定義はなく、あえて計算するなら『(身長m×身長m)×22』ということになります。
体重管理のお供に体組成計は必須アイテム。
体重やBMIはもちろんですが、体脂肪率や筋肉量、体内年齢まで知ることが可能です。
体組成計があれば何も計算することなく身体の変化を視覚的に知ることができます。
なぜBMI22が適正体重なのか
では「なぜBMI22が適正なのか?」について説明します。
まずBMIっていったい何の数値なのか。
Wikipediaから引用すると次のとおり。
ボディマス指数(ボディマスしすう)とは、体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数である。一般にBMI (Body Mass Index) と呼ばれる。
出典:ボディマス指数 – Wikipedia
つまりBMIとは身長と体重のバランスのことで、数値が小さいほど「身長のわりに体重が軽い」ということです。
日本肥満学会という社団法人では肥満判定基準を次のように定めています。
- BMI18.5未満
-
痩せ
- BMI18.5~25未満
-
標準
- BMI25以上
-
肥満
BMIがこの「18.5~25未満」のとき、ヒトはもっとも病気になりにくく、病気になってしまったとしても死亡しにくいとされています。
もちろん適当に決めたわけではなく医学的に証明されていて、お医者さんが書いた書籍『がんでは死なないがん患者』の中でも言及されています。
「長生きするためには痩せすぎでも太りすぎでも駄目」ってことですね。
あなたも下記のページで『適正体重』を計算してみてください。(繰り返し回数には1を入力)
適正体重は参考にしかならない
ただ私が思うに、このBMIを基準にした適正体重(BMI=22)を目標にするのは少々問題があります。
理由は次の2つ。
- BMIは体脂肪を無視している
- BMIの適正値が高すぎる
詳しく説明します。
適正体重が参考にしかならない理由①BMIは体脂肪を無視している
上記のとおり適正体重はあなたの身長とBMIの基準値(=22)をもとに計算できますが、これは体脂肪をまったく考慮していません。
たとえば同じ体重55kgでも下記の二つでどちらが健康的なのかは明らかです。
- お腹だけがぽっこり出ている身体
- 適度に筋肉があり、脂肪もつくべきところにはほどよくついている身体
言うまでもなく後者ですよね。お腹だけが出ているBMI22は普通にヤバイので、そうなるくらいなら筋肉質なBMI18のほうが確実にいいです。
適正体重が参考にしかならない理由②BMIの適正値が高すぎる
私が適正体重を計算して思ったのは、「BMI22はちょっと太くないか?」ということです。
今の私は166cm48kgでBMI17.4。
痩せすぎなのは明らかなんですが、166cmの標準である60kgだと見た目がポッチャリな気がする。
そこで、標準体型とされている『BMI18.5~25』の体重範囲を計算してみます。
- BMI18.5の体重
-
(1.66×1.66)×18.5=50.98kg
- BMI25.0の体重
-
(1.66×1.66)×25=68.89kg
身長166cmだと約51kg~68.9kgが標準範囲ということ。
わりと幅広いですね。
51kgぐらいだと細マッチョな感じで健康的に見えそうですが、69kgだとさすがに太い。
どう見ても『中肉中背』ですよね。
中間の60kg(BMI=22)でもパッと見はポッチャリです。
なので、体重を増やすときの最初の目標としては「BMI18.5~19」に設定するのがいいでしょう。
ギリギリ適正体重ですし、スマートでかっこよく見えるはずです。
体重を増やすには3食の食事とプロテインが必須です。
空腹でエネルギーがなくなると体重を増やすことができません。
私が実際に使って良かったプロテインを別の記事で紹介しています。
ベスト体重は人それぞれ。あなたがもっとも健康でいられる体重がベスト。
結局のところ『ベスト体重』って何なのか。
まとめると次のとおりです。
- 標準体重(適正体重)とベスト体重の計算方法は同じ
- 標準体重(適正体重)は統計的にもっとも病気になりにくい体重
- 標準体重(適正体重)はぽっちゃりすぎるので参考程度にしかならない
- BMI18~20がかっこよく見える
ということは、
ベスト体重とは、あなたがもっとも病気になりにくくて、健康で軽快に動ける体重
と解釈できます。
BMIは体脂肪を無視しているので、マッチョはみんな肥満扱いになってしまいます。
なので健康で脂肪が少なければBMI18.5未満でも25以上でもOK。
ベスト体重は人それぞれです。
数字よりも体調を見ながら、自分のベスト体重を見つけて維持する。
これが理想であり、いちばん身体にいいですよ。
体重を増やすときはまずBMI18.5を目指し、体調の変化を意識して取り組んでみてください。
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