先日Twitterでこんなやりとりがありました。
Aさん
「誰にも嫌われたくない人は誰にも嫌われたことがない人じゃないかと思う。でもそれってすごいことだから自信もっていい。」
私
「ほんとそれ。普通に長所。嫌われても損しかないから誰にも嫌われてない人は勝ち組。」
Bさん
「誰にも嫌われてない人は誰にも好かれてない。嫌われてもいいぐらいの気持ちでいたほうが好かれる。」
私
「誰にも嫌われない世渡り上手なほうがトータルで得する。企業に勤めているなら特に。」
誰の意見が合ってて誰が間違ってるとかではなく、この内容について私なりにいろいろ考えたので記事にしておくことにします。
私の意見はこのとき「嫌われない人は得」だったんですが、そのあと
「嫌われずに生きるのって得だけど、幸せなのか?」
と考えました。
結論:嫌われないほうが得なこともある。でも後悔しない生き方をするべき

誰にも嫌われないように生きるって幸せなのか。それは分かりません。
理由はあなたがどんな環境で生活しているか分からないから。環境によっては嫌われないように生きるほうが得であり、穏便に幸せに暮らしていけます。
ただし違う環境の場合、どんどん自分を出して、たとえ誰かに嫌われたとしても、分かり合える仲間を見つけたほうが幸せになれる。
自分の性格や生活している環境を的確に見極め、後悔せずに生きていけるほうを選ぶべきです。
嫌われないほうが得な場合
- 昔ながらの田舎の中小企業に雇われている
誰にも嫌われないようにしたほうがいい場合は、あなたがごく普通の中小企業、特に田舎の企業に雇われて働いている場合です。私自身が実際にこの環境であり、しみじみ実感しています。
昔ながらの日本の中小企業では自分を強めに出している人は煙たがられることが多く、意見を言う人は「めんどくさい人」と思われがち。とにかく静かに、徹底して上の指示に従う人が好まれます。評価にもつながり給料も上がって、結果的に得します。
おそらく、日本で暮らす大多数の人はこちらに当てはまるでしょう。
誰かに嫌われても大丈夫な場合
- 企業に雇われていない
- 経営者や上司が意見を尊重してくれる
逆に、誰かに嫌われるような言動をおこなっても大丈夫な場合です。私自身はそのような環境にいたことがないので推測なんですが、
- 自営業や経営者、フリーランスなど
- 意見を尊重してくれる立派な企業に勤めている
このような場合ではないかと思います。
企業に雇われていない場合はなんら問題ないでしょう。また、話をしっかり聞いてくれて、働く人の意見を尊重してくれるホワイト企業に勤めているなら大丈夫です。
どんどん自分を出して、分かり合える仲間と仕事しましょう。
誰にも嫌われたくない人は本当の自分を隠して誰にも好かれていない

「誰にも嫌われたくない」と思いながら生きている人の特徴を考えていきます。
誰にも嫌われたくない理由
なぜ誰にも嫌われたくないのか。
- いじめられたくない
- 社会で孤立したくない
- 評価されたい・出世したい
嫌われたくないと思っている人はこんな心理状態。この3つの共通点は「みんなに認められたい」という点です。
『承認欲求』というやつで誰でも持っているものなんですが、なにかきっかけがあったのか生まれつきなのか、誰にも嫌われたくない人は承認欲求が人より強くなってしまったんだと推測します。
誰にも嫌われない人がやっていること
誰にも嫌われないようにしている人は、普段からこんなことに気をつけています。
- 反論しない
- 上司・先輩に意見しない
- 何があっても決して怒らない
共通するのは「揉めごとは起こさない」ということです。社会の中ではとにかく本当の自分を隠して、上司や先輩の指示には従い続ける。悪く言えば『イエスマン』、よく言えば『素直ないい人』。八方美人で居続けることで自分の居場所を失わないんです。
誰にも嫌われない人は本当の意味で誰にも好かれていない
勘違いしないでほしいのが、上記の「本当の自分を隠して」生きるのが決して悪いことではないということ。
先ほど書いているとおり、あなたが個人を尊重しない古い考えをしている企業に勤務しているなど、暮らしている環境によっては自分を隠しているほうが得。結果的に幸せに生きていける可能性は高くなるんです。
でも、そんな「自分を隠している」人って意外と誰にも好かれていなかったりします。悪くいうなら「いい人止まり」。
『この人とプライベートでも一緒に遊びたい』
とまでは思われていないのかもしれません。
嫌われる人には圧倒的に分かり合える仲間がいる

では嫌われる人(嫌われてもいいと思っている人)は何をしているのか。
ここでいう「嫌われる人」とは話が通じないような本当にヤバい人とか機嫌の良し悪しが激しい付き合いにくい人とかではありません。
嫌われる人の特徴は自分を出している人
嫌われる人はしっかり自分の芯を持っているので万人受けする八方美人にはなりません。気が合わない人とは用がなければ話さない徹底ぶりです。
納得いかないものは納得いかないので、たとえ上司であっても「違うものは違う」と反発もするし怒ることもあります。
「変わった人」と見られたりしますが、自分にも他人にも嘘はつかない。自分を隠さず生きているのが嫌われる人の特徴です。
嫌われる人は誰かに嫌われても他の誰かに好かれている
素の自分を出している人は嫌われる一方で、圧倒的に分かり合える仲間がいます。自分を嫌う人もいますが、いつでも理解してくれて仲良くしてくれる人も必ずいる。
出世なんてできなくても充実したプライベートが過ごせたり、仲間とともに起業したり。もしかしたら本当に幸せなのは「嫌われる人」なのかもしれません。
嫌われないように自分を隠すか、嫌われても自分を出すか、どちらがいいかは環境による

『誰にも嫌われないように生きる』のか『自分を出して生きる』のか。答えは、どちらでも幸せになれる。
どちらがいいかは「あなたのいる環境による」わけです。
嫌われないほうが得な人
- 環境
- 昔ながらの田舎の中小企業に雇われている。
- 性格
- 本当の自分を隠して、だれにでも合わせることができる。
誰かに嫌われても大丈夫な人
- 環境
- 企業に雇われていない。
- 経営者や上司が意見を尊重してくれる。
- 性格
- 自分に嘘はつけない。嫌われても正直に自分を隠さない。
自分を隠すか隠さないか、どちらがいいとか悪いとかではありません。
「あなたに合う生き方をしないと幸せにはなれない。」
これが結論。自分の性格を知り、環境を見極めなければいけません。
年を取ってから後悔することがないように、「違うな」と思ったら早めに環境を変えましょう。