かなろぐ。

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東京五輪のマラソン・競歩が札幌開催!?・・開催地変更は妥当なのか?

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(この記事の所要時間は約6分です。2019.11.2更新)

 

「東京五輪のマラソン・競歩の開催地を札幌に変更する。」

東京オリンピックの開幕まで9ヶ月を切ったこの時期になって、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長がこんなことを発表しました。

 

「また急な・・・」

誰もがそう思ったでしょう。

 

IOCの発表はまさに寝耳に水でしたね。

「いまさらそんなこと言わんとってや・・・」

テレビ観戦しかできない私でもそう思いました。

 

東京都の小池百合子知事は東京開催の維持を訴えていますが、IOC幹部は

「決定事項」

と明言し、変更は避けられない状況のようです。

 

 

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なぜ札幌に変更?

マラソン・競歩の開催地を札幌に変更する理由は、選手の健康問題です。

真夏の開催ということで、もともと男女マラソンと20km競歩は午前6時、50km競歩は午前5時半のスタートと発表されていました。

 

しかし今年(2019年)の世界陸上ドーハ大会の結果を受けて状況が一変したようです。

世界陸上でも猛暑が懸念され、深夜(現地時間23時59分)スタートとなりましたが、マラソン・競歩とも棄権者が続出。

女子マラソンでは約4割の選手が途中棄権という異常事態となりました。

そのため、開催地の変更を決定したようです。

 

IOCは

「ドーハと東京の暑さはとても似ている」

「暑さ指数で札幌は東京より3~4度低い」

と札幌開催の根拠を示しています。

 

しかし東京都側は、オリンピック開催決定から入念に準備をし、暑さ対策も実施してきていますので納得せず。

スタート時刻をさらに早める『未明開催(午前5時より前)』などを提案しましたが、受け入れられなかったようです。

 

東京と札幌の暑さの違い

では、IOCの変更を受け入れて札幌で開催した場合、選手は(健康上)安全に走れるのでしょうか。

東京と札幌の7,8月の最高気温(2017年~2019年)を比較してみます。

*気象庁HPより

気象庁|過去の気象データ検索

 

東京と札幌の気温比較(日最高気温)

7月 2017 2018 2019
東京 31.8 32.7 27.5
札幌 27.7 25.7 26.1
8月      
東京 30.4 32.5 32.8
札幌 25.8 25.0 26.5

 

気温だけで見ても4~7度違いますね。

でも札幌も25度は超えています。

 

札幌開催でスタート時刻が何時になるか分かりませんが、一般的な午前8~9時に開催すると、やはり暑いと思います。

25度を超えると長距離を走るのは厳しく、一般人であれば途中で休まないとゴールするのは困難な気温でしょう。

 

続いて東京都の提案する未明の気温(ここでは最低気温を記載)と札幌の最高気温を比較してみます。

 

東京と札幌の気温比較(東京:日最低気温、札幌:日最高気温)

7月 2017 2018 2019
東京(最低) 24.0 25.0 21.6
札幌 27.7 25.7 26.1
8月      
東京(最低) 23.4 24.6 25.2
札幌 25.8 25.0 26.5

 

あまり変わらないですね。

むしろ東京の方が少し低いです。

未明となれば、より涼しく感じる気もします。

 

しかし、選手や警備員の準備する時間や観客のことを考えると、『未明開催』を実現するにはまた新たな課題が出てくる可能性が高いと思います。

 

アスリートファースト

『アスリートファースト(選手第一)』の観点で見れば、開催地の変更は妥当ではないかと思います。

 

普通でもスタート時刻から準備にかける時間を逆算してかなり早起きしていますから、未明開催なんて言ったら夜勤するようなものです。

午前6時でもかなりの負担だと思えますので、それより早い未明開催はやはり厳しいんじゃないでしょうか。

 

開催地変更で出てくる問題

札幌にマラソン・競歩の開催地を変更することで、また別の問題も発生してきます。

 

まず、『費用面』です。

札幌市としても『青天の霹靂』だったであろう開催地変更案ですから、まったく準備していません。

札幌とはいえ、上記のようにスポーツするには暑い気温ですので暑さ対策しないといけません。

普通のマラソン大会ではないので、交通規制やそれに関わる警備なども大々的になります。

 

突然の決定で、札幌市に

「負担してください」

とは言いにくいでしょうし、東京都の小池知事も

「東京は負担しない」

と言う始末です。

 

さすがにまったく負担しないわけにいかないでしょうが、陸上の花形競技であるマラソンを取り上げられた格好の東京もかわいそうです。

同情ではないですが、国や、勝手に決めたIOCも負担するべきだと思います。

 

そして、『チケットはどうなるのか』です。

すでにチケットは販売され、凄まじい倍率の抽選を突破して当選した方々は代金も払っているでしょう。

 

「札幌まで行けないよ・・・」

という人は払い戻しになるでしょうが、自国開催のオリンピック競技を生観戦できると思っていただけに精神的ダメージは大きいと思います。

 

「それでも札幌まで見に行く!」

という人は交通費を出さなければいけません。

(もともと北海道の方が当たっていたらラッキーですが。)

交通費を追加で出してでも見たいという熱意はすごいですが、財布のダメージは大きいです。

 

まとめ

突如として浮上したマラソン・競歩の開催地変更案。

IOC内ではすでに決定事項とのことですが、このまま最終決定してしまうのでしょうか。

 

また、その場合は、費用の負担・分担はどうするのか。

チケットの払い戻しは?

すでにオリンピック開幕まで9ヶ月を切っているのに課題が山積です。

東京都と協議もせずに決定したIOCにも疑問ですが、この時期ですので争っている場合でもありません。

 

早めに決着をつけて結論を出し、誰もが

「日本開催のオリンピック・パラリンピックは大成功だった!」

と言ってもらえる大会にしてほしいと願います。

 

11/2追記:

2019年11月1日に、IOC幹部と東京都の小池知事を含む4者協議が行われ、東京都側が

「最終決定権を持つIOCの決定を妨げることはしない」

と決断しました。

これにより、2020年東京オリンピックのマラソン・競歩は札幌で開催することが決定しました。

 

しかし、コースや移転費用の問題は解決していません。

決まったからには自己主張ばかりせず、いい大会になるように協力して対応にあたってほしいですね。

 

 

2019.11.2 追記

 

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