かなろぐ。

PC素人、さえない会社員のバイタリティ生活。そのほか気になったこと、オススメしたいことなどを書くブログ。

DHがないからこそセ・リーグはおもしろい!という意見。

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(この記事の所要時間は約6分です。)

 

「セ・リーグにDH制を導入するべき」

こんなことを言いだしたのは巨人の原辰徳監督。

あんまり変なこと言わんとってくれ。

影響力ありすぎるから。

 

今年(2019年)の日本シリーズで巨人は、パ・リーグ2位からCS(クライマックスシリーズ)を突破してきたソフトバンクを相手にまさかの4連敗と、まったく歯が立たずに完敗してしまいました。

 

これで日本シリーズは7年連続でパ・リーグが制覇(ソフトバンクは3連覇)。交流戦に至っては10年連続でパ・リーグが勝ち越していて、成績を見ても『パ高セ低』の構図は明らかです。

最近はあまり聞かなくなった言葉ですが、私が小さかった頃は『人気のセ・実力のパ』とも言われていました。

そのため原監督は、DH(指名打者)制の必要性を説いたわけですね。

 

ではDH制を導入すると、なにが変わるのでしょうか。

現場目線・編成目線・ファン目線、それぞれの視点で考えてみました。

 

 

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DH制のメリットとデメリット

最大のメリットは選手が育つこと

なぜDH制があると強いチームになるのか?

まず第一に、『投手が育つ』ということが挙げられます。

DH制は投手の代わりに打席に入る選手を指名できる制度なので、『絶好のチャンスで投手に打席が回り、好投している投手にやむを得ず代打を送る』ということがありません。

パ・リーグで先発投手が交代する場合は

  • 失点を重ねてKO
  • 予定の投球数・投球回に達した
  • 僅差なのでセットアッパー・守護神に託す
  • アクシデント

といった場合に限られます。

先発投手はよほどのことがない限り最低6回前後、100球以上を投げるので、心身ともにタフな投手が育ちやすいです。

 

次に、『野手も育つ』ということです。

リーグにいい投手が多いと、その投手を打ち崩すべく、野手も必死に練習しますよね。

剛速球に振り負けないように、鋭い変化球に対応できるように・・・

だからいいバッターも育ちます。

 

このようにDH制度は選手育成において非常に有効であると言えます。

 

そして、『野手が出場できる枠が増える』ことも貴重ですね。

これは『チーム編成』という観点から見ても大きいメリットだと私は思います。

もちろん選手から見ても、DH制があるとスタメン出場できるチャンスが多いのはメリットですが、球団側としても『守備が苦手な選手を積極的に補強できる』というのは大きいんじゃないでしょうか。

DHで出場している選手は守備のときには出場しないので、打力特化型の選手をドラフトで指名したり、体が大きすぎて守備がヘタな外国人助っ人を獲得したりできます。

 

セ・リーグだとそういった選手は代打専門になる場合が多く、打撃の才能があっても出場する機会が少なくなって実力を伸ばせなくて2軍暮らし・・

なんてことになります。

 

パ・リーグだとDHで出場しながら守備面はチーム練習で実力をつける、ということができます。

(最近では西武の森友哉選手がDHから1軍に定着し、捕手のレギュラーを奪取とステップアップし、2018,19年は2年連続オールスターMVP、2019年は首位打者を獲得しパ・リーグ制覇に大きく貢献して大ブレイクしました。)

 

ファン目線から見たメリットで言えば、『打線が途切れない』ことでしょうか。

投手は打撃練習をほとんどしないので、打席に入ると『自動アウト』に近いです。

2アウト・ランナーなしの場面や、完封目前といった場合はホームベースから離れて打つ気なしというシーンもよくあります。

ちょっと気が抜けますよね。

DH制ではそんなことはないので、ずっと真剣勝負を楽しめます。

 

デメリットはセ・リーグならではの楽しみ方がなくなること 

ここまでDH制のいいところばかりを取り上げてきましたが、メリットがあればデメリットもあります。

それは、『采配の楽しみ』が少なくなることです。

選手交代は監督とコーチの腕の見せどころです。

 

セ・リーグでは投手を交代させる場面はマウンド上だけではありません。

投手に打順が回る場面で代打を出すか出さないか、打順が来るより前から、投手の前を打つ打者の結果をいろいろ想定しておかなければなりません。

『好投していた投手に代打を出したのに得点できず、試合にも敗れた』なんてことも。

 

ファンはその結果に一喜一憂し、おじさんたちは居酒屋であーだこーだと試合を振り返りながら熱く持論を語り、若者はSNS上で、勝てば神采配だ、負ければルンバ采配だと騒ぐ。

これはDH制なしの良いところだと思います。

(監督や選手を叩くのが良いことというのではありません。)

 

もうひとつデメリットがあるとすれば、『セ・リーグとパ・リーグの差別化がなくなる』ことです。

 

セ・リーグはDHなし、パ・リーグはDHあり、というのは野球ファンには浸透していることです。

セ・リーグにDHを採用してルールを完全に統一するなら、2リーグ制にする意味がないと私自身は思います。

 

「球団も少ないし、1リーグ制でやればいいのでは?」

という議論が沸いてきそうです。

 

まとめ

原監督が言うように、DH制の有無によってセ・リーグとパ・リーグに実力差が出てきているのは間違いないと思います。

しかし、セ・リーグにはセ・リーグの面白さがあるのも事実であり、そのルールが好きな人もたくさんいると思います。

 

セ・リーグのDH導入問題は難しい問題です。

「どちらがいい、悪い」

ではなく、いろいろな案を出してテストをして、お客さんの反応を見るなりアンケートを取るなり、選手やファンの意見をしっかりと聴いて、NPBにはベストの選択をしてもらいたいです。

 

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